今回は、やる気の出る方法をご紹介します。お子さんのやる気や集中力がないとき、ぜひ試してみてください。
- 勉強のやる気が出ない方
- 集中力がすぐに切れてしまう方
- もうすぐでテストがある方
目次
1,うちの子、勉強のやる気がないんです、、、
うちの子、中学校に入ってから全く勉強しなくなったのよね、、、。
どんなに勉強しなさいと言っても、全く勉強をしようとしないんです、、、。
これらは面談で保護者様からよくいただくお悩みです。
これは保護者様だけでなく、私たちも日々感じていることなんですよね(^^;
今回はそんなお悩みを「やる気」という観点から、解決していこうと思います!
2,「やる気」に対する誤解
まず、やる気に対する誤解を解いていこうと思います。生徒からこんなことをよく聞きます。
・やる気が湧かないから勉強ができない
・もともと集中力が低いから勉強できない
確かにやる気が無いときは何もしたくありませんよね。特に苦手科目であれば尚更。
でも、そもそも苦手なことに対して「やる気」ってあんまり起こらないですよね?
誤解されている方が多いのですが、実は「やる気」は”勉強をし始めたあとに湧いてくるもの”なのです。
面倒な作業でもやり始めたら調子が上がってきて、あっという間に時間が経っていたという経験は誰しもあると思います。
Pointこれを”作業興奮”と呼びます。
とりあえずでも勉強を始めると、脳の「淡蒼球(たんそうきゅう)」という部分が刺激されて活性化されます。
「淡蒼球」が活性化している状態が、「やる気が出ている」状態なのです。
(ちなみに「淡蒼球」は「淡蒼」と名前にあるように、蒼いらしいですよ。)

淡蒼球のイメージ図
淡蒼球は自分の意志で操作できるものではありません。
そのため、まずは行動して淡蒼球を刺激しましょう。
しかし、ここで”そうか、とりあえず取りかかればいいんだ!”と勉強に取りかかれる方は、ほとんどいないと思います(笑)
取りかかれていたら、そもそもこの記事読んでないですよね、、、
では、どうやって勉強に取りかかればいいんでしょうか?
3,「やる気」が出ないときの対処法
ここでは、やる気の出ないときにしてほしい対処法を4つ紹介します。
・カウントダウンで即行動!
・ハードルを下げてすんなりスタート!
・脳をだましてやる気アップ!
・誰かに頼よってリカバリー!
対処法1 カウントダウンで即行動!
やる気に頼っていては、いつまでたっても勉強を始められません。
「ちょっと休憩してから、、、ちょっと友達と遊んでから、、、」と先延ばしにすればするほど取りかかりにくくなるものです。
(皆さんも経験があると思います、、。私もそうです^^;)
あれこれ考える前に、「勉強開始まで5秒前!4・3・2・1、、、スタート!」とカウントダウンをして、強制的に勉強をスタートしてしまいましょう。
あとは「淡蒼球」が刺激されて勝手にやる気が湧いてきますよ。
ぜひお子さんに「勉強開始まで5秒前4・3・2・1、、、」と声がけをしてみてください。
Point「こんな方法で勉強をはじめてみたら?」と提案するのもアリですね(^^)
対処法2 ハードルを下げてすんなりスタート!
と思われる方も多いと思います。そんなときは、
- 勉強机に向かう
- 数学のノートを開く
- ペンを持つ
といった誰でもできるような簡単な目標を立ててからスタートしましょう。
そうすることで、勉強をするハードルがかなり低くなり、すんなり勉強に取りかかれます。
課題が多ければ多いほど、難易度が高ければ高いほど取り掛かるまでのハードルが高くなってしまいます。
課題が多いとき、あるいは難易度が高いときこそ、簡単な作業から入るようにしてみてください。
お母さん、お父さんから
「まずは机に向かってみようか!」
「まずノートを開いてみなよ!」
と声をかけてみると、お子さんが勉強をスタートしやすくなるかもしれませんね。
どんなことでも始めてしまえば、淡蒼球が刺激されて次第に「やる気」が湧いてきますよ。
対処法3 脳をだましてやる気アップ!
脳はとてもだまされやすいです。
苦手な勉強をスタートさせるときには、「ペン」や「箸(はし)」などを嚙みながら勉強をしてみてください。
しばらくすると、いつもより楽しい気持ちで勉強を進めることができます。

自己知覚イメージ図
なぜこういう現象が起きるのでしょうか?
「ペン」や「箸(はし)」を噛んでいるときの表情を想像してみてください。
「笑っている」状態と非常に近いですよね。
先にも述べたように脳はとてもだまされやすいです。
「顔が笑っている」と脳は「今、面白いことをしているんだ!」と錯覚します。
こういう仕組みで楽しい気持ちが湧いてくるんですね。
Pointこの現象を「自己知覚」と呼びます。
ペンや箸を噛むのが恥ずかしいという方は、ペンや箸を噛んでいるときと同じ表情をすれば、同じような効果を得られますよ。
ぜひ、お子さんにお声がけしてみてください。
最終手段 誰かに頼よってリカバリー!
3つの対処法でもうまくいかなかった場合は、誰かに管理してもらうことを考えてみてください。
今回の記事の趣旨からはそれてしまうので、詳しくは別の記事で書きますが、さぼり癖がついてしまっている場合は、一人ではどうにもできないケースが多いです。
特に中学3年生以下の生徒は、自己管理ができないケースが少なくありません。
学習塾や家庭教師、予備校などを利用し、適切なサポートを受けるようにしてみてください。
4,まとめ
では、最後に今回の記事の大事な部分を復習していきます。
Point「やる気」があるから行動するのではなく、「行動する」から「やる気」が出る
やる気がでないときの対処法4つ
・5秒カウントダウンで即行動
・誰でもできる簡単なことからとりかかる(ペンを持つなど)
・笑顔で勉強をして脳をだます
・どうにもできないときは誰かに管理してもらう
いかがだったでしょうか?
「これならできそうかも!?」と思ったものから実践してみてくださいね。
この記事を書いた人